vol.126 ベトナムの田舎で学んだ日本企業がASEANで有利な理由とは?

皆さん、こんにちは!今回は、ビジネスチャンス溢れるASEAN
(東南アジア諸国連合)の魅力について、徹底解説していきます。
アタリコンサルティングの金子がお届けします

ASEANの人口推移と経済発展

ASEANの経済発展を語る上で、まず注目すべきは、人口増加と若さです。

今後の人口増加と若さが、力強い経済発展を支えていくと予想されています。
左のグラフは、ASEAN諸国の人口推移予測を示しており、2050年頃には約8億人に達すると予測されています。

若さというポテンシャル

右の表は、ASEAN各国の平均年齢(中央値)です。日本が48歳と言われる中で、ASEAN諸国は若い世代が中心となっていることが分かります。

  • シンガポール: 42.4歳
  • タイ: 39.7歳
  • ベトナム: 32.5歳
  • インドネシア: 31.2歳
  • フィリピン: 25.5歳

特にフィリピンは25.5歳と非常に若く、今後の消費市場の拡大が期待できます。

成長著しいASEANの一人あたりGDP

ASEANの一人あたりGDPの成長は目覚ましく、過去20年間で約4倍に増加しています。

都市部に注目すると、さらに顕著な成長が見られます。
例えば、タイでは国全体のGDPが7,070USDなのに対し、
バンコクは13,433USDとなっています。

消費市場を狙うなら、都市部を重点的に攻めるのが効果的でしょう。

日本への高い好感度

ASEANの魅力として、日本への高い好感度も挙げられます。

電通の調査によると、ASEAN諸国は軒並み日本への好感度が高く、
ビジネスにおいても親しみやすさにつながる可能性があります。

好感度の理由:ODAと日本文化

日本への好感度が高い理由としては、主に以下の2点が挙げられます。

  1. 日本のODA(政府開発援助): 長年にわたり、インフラ整備などを支援
  2. 日本のアニメや漫画などのサブカルチャー: ドラえもんやドラゴンボールなどが人気

これらの要因が、日本への親近感を高め、ビジネスにおいてもプラスに働くと考えられます。

まとめ:ASEANはビジネスチャンスの宝庫!

今回は、ASEANの魅力として、人口増加、若さ、高い経済成長率、
日本への好感度の高さをご紹介しました。

特に消費市場としてASEANを捉える場合、都市部をターゲットに、
日本への高い好感度を活かしたビジネス展開が期待できます。

この記事を書いた人

金子 浩二

金子 浩二

社外海外部長・社外COO
海外ビジネスの最大化、ドンブリ経営からの脱却を目指していきませんか?
20年にわたり海外ビジネスに携わり、2度の東南アジア駐在を経験。海外営業マンとして海外の最前線で活躍し、30カ国以上計100社以上の海外企業との販売取引を実現。
また海外現地法人の責任者として外国人組織をリード。会社経営の最適化と事業の活性化に注力。

これらの経験から2023年3月に独立し、GC COMMUNICASTIONSを開業。2025年法人成りし、Atari Consulting株式会社を創立。クライアント企業の内側から、社外海外部長・社外COOとしてコンサルティング支援中。

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