vol.33 あなたなら、大手パートナーを狙う?

こんにちは。いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。本日のテーマは海外パートナーの選択についてです。具体的には、大手企業と小規模ながら成長が見込める企業、どちらを選ぶべきかについて考えてみたいと思います。

海外パートナーとは、あなたの商品を現地国で輸入し、販売してくれる現地企業のことです。その選択にはいくつかの重要な要素があります。それでは解説に入りましょう。

大手狙い(一気に拡大派)

大手企業との取引は、日本企業にとって市場への展開において大きなチャンスをもたらす一方、様々な課題も含んでいます。彼らとの取引によって、商品の規模や市場への浸透が促進されます。特に東南アジアでは、地元の政府や権力者との密接な関係を持つことがあり、トラブル時には頼りになるサポートが得られるかもしれません。

しかしながら、大手企業との取引にはリスクも伴います。価格交渉が過酷になることや、他の商品に優先を与えられる可能性があります。また、彼らが非協力的な態度を取ることもあり、そうなると販売チャンネルが活かされなくなる可能性があります。

このような状況に対処するためには、戦略的なアプローチが必要です。価格交渉や商品のポジショニングなど、あらゆる面での交渉力が求められます。また、協力的な関係を築くために、相手のニーズや期待に敏感に対応することが不可欠です。そのため、パートナーシップを構築する際には、慎重な選択と柔軟な対応が求められます。

小規模狙い(コツコツ成長派)

小規模企業との取引では、大手企業とは異なる利点や課題があります。小規模企業は、大手企業よりも柔軟性があり、あなたの商品を積極的に拡販してくれる傾向があります。特に海外市場では、知名度が低い日本企業でも、日本国内ではトップメーカーとしての地位を確立している場合、海外パートナーにとって興味深い存在となります。

小規模企業との取引は、相手と共に成長するスタンスが重要です。即座に大きな売上を期待することは難しいかもしれませんが、時間と共に成果が現れる可能性があります。販促支援なども、パートナーと協力して実施することが重要です。

最終的には、あなたのブランド価値と海外展開の戦略に基づいて、適切なパートナーを選択する必要があります。着実に売上を伸ばしていくのか、それとも大手企業との取引によって販路を拡大していくのか、これはあなたのビジネス戦略次第です。

まとめ

海外パートナーの選択は、ビジネス展開における重要な決断です。大手企業との取引は、市場への急速な拡大を可能にし、知名度やリソースを活用できる利点があります。一方で、価格交渉や競合他社の商品との優先順位など、課題も存在します。一方、小規模企業との取引は、柔軟性があり、共に成長する可能性がありますが、即座な大きな売上は期待しづらいかもしれません。

最終的には、自社のビジネス戦略と展開計画に基づいて、適切なパートナーを選択する必要があります。着実な成長を目指す場合もあれば、一気に市場を拡大する場合もあります。重要なのは、パートナーシップを構築し、相互の利益を最大化することです。柔軟性と戦略性を持って、適切なパートナーとの関係を築いていくことが、海外展開の成功につながるでしょう。

この記事を書いた人

金子 浩二

金子 浩二

社外海外部長・社外COO
海外ビジネスの最大化、ドンブリ経営からの脱却を目指していきませんか?
20年にわたり海外ビジネスに携わり、2度の東南アジア駐在を経験。海外営業マンとして海外の最前線で活躍し、30カ国以上計100社以上の海外企業との販売取引を実現。
また海外現地法人の責任者として外国人組織をリード。会社経営の最適化と事業の活性化に注力。

これらの経験から2023年3月に独立し、GC COMMUNICASTIONSを開業。2025年法人成りし、Atari Consulting株式会社を創立。クライアント企業の内側から、社外海外部長・社外COOとしてコンサルティング支援中。

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