vol.117 ブルーオーシャンでの中小企業なりの戦い方

みなさん、こんにちは。
最近、海外展開や進出の相談窓口で
とても興味深いお話がありました。
「ブルーオーシャン市場」への挑戦です。

念のため、ここではそれぞれの市場を定義します。
レッドオーシャン:市場はあるが、競合も多数いる状況
ブルーオーシャン:市場がなく、競合もいない状況

そもそもブルーオーシャンの市場って
どんなのがあるの?って思いませんか?
例えば、画期的な新商品を開発して
未だ世の中に類似品が出回っていないもの、
これは純粋なブルーオーシャンですね。

今回お話しするのは上記のような場合ではなく、
例えば世界にはワインが腐るほどある中で、
フランス・イタリア・チリ・アメリカ産の
ワイン需要はあるが、日本産の需要がない、
もしくは存在自体知られていない。
つまり日本産ワインは世界で市場がない。
このような場合です。

ではこの場合、どのように世界に広めていきますか?
どの海外市場もフランス産ワインで間に合っているのです。
難しいですよね。

超巨大企業であれば、莫大な広告を投じて
マスに向けての接触頻度を増やし、
市場を築き上げるなんてこともあり得るでしょう。

でも我々中小企業にはそんなことできません。
では何をするのか?

一つは、「他社との掛け合わせによる相乗効果」を
図ることが考えられますね。例えば、
日本食とのペアリングを切り口に、
コアなファンを作っていき、その影響力の輪を
少しずつ広げていくこともできるかもしれません。

また一本の矢では心許ないので、「3本の矢」作戦
いいかもしれません。
自分自身で海外販路開拓への挑戦も良いですが、
各団体や組合、政府や地方自治体との取組により
販路開拓の予算を支援してもらいながら、
認知の場を増やしていく。

いずれにせよ、ブルーオーシャンですと
今すぐではなく、長期的な視点で一歩一歩積み上げる
覚悟は必要になりますので、頑張っていきましょう!

この記事を書いた人

金子 浩二

金子 浩二

社外海外部長・社外COO
海外ビジネスの最大化、ドンブリ経営からの脱却を目指していきませんか?
20年にわたり海外ビジネスに携わり、2度の東南アジア駐在を経験。海外営業マンとして海外の最前線で活躍し、30カ国以上計100社以上の海外企業との販売取引を実現。
また海外現地法人の責任者として外国人組織をリード。会社経営の最適化と事業の活性化に注力。

これらの経験から2023年3月に独立し、GC COMMUNICASTIONSを開業。2025年法人成りし、Atari Consulting株式会社を創立。クライアント企業の内側から、社外海外部長・社外COOとしてコンサルティング支援中。

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