インドネシアは日本から見ると、東南アジアの中では一番遠く
行ったことがない人も多いのではないでしょうか?
インドネシアの代表的なスペックは下記のようです。
- 人口約2.7億人で世界4位
- イスラム教がマジョリティ(90%近く)
- 1人あたりGDP約5,000USDで拡大傾向
- GDP約1.4兆円でASEAN最大

この計り知れないポテンシャルを秘めた市場ですが、
現地インドネシアのコンサル会社からヒアリングすると、
日系企業の撤退が目立ち、進出の相談はチラホラあるものの、
結局は進出を断念するパターンが多いとか。
その一つの要因が、外資企業は資本金1億円を
用意しなければいけないとのこと。
中小企業にとっては大きな負担である。
またインドネシアにおける日本のプレゼンス
低下も垣間見られた。
一番驚いたのが、ホテル。ジャカルタではよく知られる
「グランドサヒッドジャヤ」へ6年ぶりに宿泊。
昔はここのホテルは日本人で溢れていた印象だが、
今回は日本人を見かけることがほとんどなかった。
日本の出張者はいなくなっているのか!?
宿泊者はほとんどが中国系か地元インドネシアの人かと思う。
街中でもToyota車やDaihatsu車等日系エンジン車が多かったが、
最近では少しずつ中国製BEV車が増えている。
2024年のインドネシア新車販売台数のうち、BEV車のシェアは
まだ約5%であるものの、同じ東南アジアのタイを参考に見ると、
近いうちに車市場がチェンジしているのが目に浮かんでしまう。
というネガティブ要素が目立ってしまうが、
消費財メーカーにとってはまだまだポテンシャルを感じる。
街中はショッピングモールで溢れ、人々はどんどん豊かになる。
中間層以上の割合が増え、多少の高付加価値商品にどんどん
手を伸ばし始めるため、日本の商品・製品とも相性が良い。
イスラム教徒の国のため、食品系にはハラル認証の点を
留意すべきだが、これからインドネシアのひとりあたりGDP
の伸び率が進みきってしまう前に、今のうちに種まきを開始し、
将来の収穫に備えて欲しい。
なかなか市場の解像度が低い市場ではあるが、
秘めた市場パワーはとんでもない予感がした
今回のインドネシア出張であった。