vol.122 社員教育2つの視点とは?

みなさんは部下への教育は得意ですか?
自分のことで忙しく、部下に仕事を教えている
暇なんてないよ、っていう方もいますし、
そもそも仕事は、先輩の背中を見て盗むもんだ
なんて昭和的な考え方もあると思います。

とはいえ、何も教えないわけにはいかないですよね!?
会社として進むべき方向性や会社として求める行動など
違う方向や行動にならないよう、しっかりと伝えていく必要があります。

では、「実務的なところはどうだ」というのが本日のテーマです。
上司がある程度リードしてあげる部分
部下が能動的に行動するように仕掛ける部分
このバランス感がとっても大事になります。

これって子を持つ親と同じ感覚なので、今回は親子を例えに話をします。
例えば、親が全て子のために目標を用意して、その目標に向かって
レールを用意すると、子供はどうなるでしょうか?

子供は何も考えず、ただ単に親の言うことを聞くだけの子になりがちで
自らの意思で行動を移せなくなってしまうのです。

では、どのようにすれば子供は能動的に動けそうか?
例えば、将来なりたい自分を頭の中にイメージをさせます。
この段階でイメージができなければ、まずはいろんなことに挑戦し
そのイメージが見えるところから始めることが必要ですね。

そしてそのなりたいイメージに必要なスキルやノウハウが
何なのかを言葉にして書き出していきます。

例えば、子供の目標が「将来お寿司屋になりたい」とします。
ではどんなお寿司屋さんが良いのか、少し具体化していきます。
『いろんな国のお客さんが来てくれて、コミュニケーションを
図りながら、美味しいお寿司を食べてもらいたい』

その目標を達成するための要素を因数分解していきます。
すると、次のようなスキルが必要なことに気づきます。

  • コミュニケーション能力の強化
  • 語学力の強化
  • 食に対して幅広い知識や寿司を握る技術

では、それぞれのスキルを強化するためには何が必要か?
今度は目標に向かって逆算し、行動を設定していきます。
例えば、『語学を強化するために、来年留学する』のように。

目標から、そのための必要なスキルやノウハウをイメージし
それらを身につけるためにはどのような行動が必要なのか
これらを自発的に考え、言語化して実行していくのが
能動的な行動の育みへの第一歩
です。

でも自発的な行動を促すあまり、親として子を放置しすぎると
子はそれ以上前進できなくなり、歩みをやめてしまいますので
ご注意ください。ある程度、子が歩む方向のちょっと先の足元を
照らしてあげる
ことは必要です。つまり『バランスが大事』です。

いかがでしたでしょうか?意外と子供に対する教え方と
部下に対する教え方って似ていると思いませんか?

私は社外COOとして、クライアント企業さんの社員教育にも携わっております。
もし困ったことなどあれば、無料相談もお受けしております。
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この記事を書いた人

金子 浩二

金子 浩二

社外海外部長・社外COO
海外ビジネスの最大化、ドンブリ経営からの脱却を目指していきませんか?
20年にわたり海外ビジネスに携わり、2度の東南アジア駐在を経験。海外営業マンとして海外の最前線で活躍し、30カ国以上計100社以上の海外企業との販売取引を実現。
また海外現地法人の責任者として外国人組織をリード。会社経営の最適化と事業の活性化に注力。

これらの経験から2023年3月に独立し、GC COMMUNICASTIONSを開業。2025年法人成りし、Atari Consulting株式会社を創立。クライアント企業の内側から、社外海外部長・社外COOとしてコンサルティング支援中。

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住所:愛知県名古屋市中区金山1丁目14-16 トキワビル5階Voltage名古屋
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